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2026/11/01

読書の秋!絵本の読み聞かせが子どもの脳に与える良い影響

秋は、ゆっくりと本を楽しむのにぴったりの季節です。日が暮れる時間も少しずつ早くなり、おうちで過ごす時間が増えてくると、「今日はどの絵本を読もうかな?」と親子で絵本を選ぶ機会も増えるのではないでしょうか。

絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションを深めるだけでなく、子どもの言葉や想像力、考える力など、さまざまな力を育む時間にもなります。

特別な教材や難しい学習を用意しなくても、毎日の生活の中で気軽に取り入れられるのが読み聞かせの魅力です。

今回は、絵本の読み聞かせが子どもの成長や脳の発達にどのような良い影響を与えるのか、そしてより楽しむためのポイントをご紹介します。

読み聞かせは「言葉」と出会う大切な時間

幼児期は、たくさんの言葉を吸収していく時期です。

日常会話の中でもさまざまな言葉に触れますが、絵本には普段の会話ではあまり使わない表現や言い回し、擬音語、擬態語などがたくさん登場します。

たとえば、

「ふわふわ」
「ざあざあ」
「きらきら」
「そっと」
「ぐんぐん」

といった表現も、絵と一緒に楽しむことで、子どもは意味をイメージしながら自然に言葉を覚えていきます。

また、繰り返し同じ絵本を読むことも大切です。

大人にとっては「またこの本?」と思うことがあるかもしれませんが、子どもにとって繰り返しは学びのひとつです。

何度も聞くうちに言葉を覚えたり、次の展開を予想したりしながら、物語への理解を深めていきます。

想像力を育てるきっかけになる

絵本を読んでいるとき、子どもはただ文字や絵を見ているだけではありません。

「このあとどうなるのかな」
「この子はどんな気持ちかな」
「自分だったらどうするかな」

と、頭の中で物語の世界を思い描いています。

こうした想像する経験は、子どもの発想力を育てることにつながります。

特に、すべてを説明しすぎない絵本では、絵や物語の流れから子ども自身が考える場面が生まれます。

そのときに、

「このあと、どうなると思う?」
「この子はどんな気持ちかな?」

と声をかけてみると、子どもなりの自由な答えが返ってくることがあります。

正解を求める必要はありません。

「そう思ったんだね」
「そんな考え方もあるね」

と受け止めることで、自分の考えを言葉にする楽しさも感じられるようになります。

記憶する力や集中する力にもつながる

絵本の読み聞かせでは、物語の最初から最後まで登場人物や出来事を追いながら聞きます。

その中で、

「さっき出てきた動物だ」
「このあと、あれが出てくるかも」

など、前に出てきた内容を思い出す場面があります。

こうした経験は、物語の流れを覚えたり、出来事をつなげたりする練習になります。

また、好きな絵本にじっくり耳を傾ける時間は、ひとつのことに注意を向ける経験にもなります。

もちろん、幼児期の子どもに長時間じっと座って聞くことを求める必要はありません。

途中でページをめくりたがったり、絵を指さしたり、別の話を始めたりすることもあります。

それも読み聞かせを楽しんでいる姿のひとつです。

その日の子どもの様子に合わせて、無理なく楽しむことを大切にしましょう。

「気持ち」を知るきっかけにもなる

絵本の中には、うれしい、悲しい、悔しい、怖い、寂しいなど、さまざまな感情が描かれています。

子どもは登場人物の姿を通して、いろいろな気持ちに触れることができます。

たとえば、登場人物が泣いている場面で、

「どうして泣いているのかな?」

と聞いてみることで、相手の気持ちを考えるきっかけになります。

また、

「こんなことがあったら、どんな気持ちになる?」

と、自分の経験と結びつけて話すのもよいでしょう。

物語を通してさまざまな感情を知ることは、自分の気持ちを理解したり、周りの人の気持ちを想像したりする力を育てることにもつながります。

読み聞かせは親子の安心できる時間

読み聞かせには、知識を増やすことだけではない大切な役割があります。

それは、親子で同じものを見て、同じ時間を共有することです。

大好きな人の声を聞きながら絵本を見る時間は、子どもにとって安心できるひとときになります。

「今日は忙しくて、たくさん遊べなかった」という日でも、寝る前に一冊だけ一緒に読むことで、ゆったりと向き合う時間をつくることができます。

長い時間読む必要はありません。

毎日必ず読まなければならないと考える必要もありません。

親子にとって無理のないペースで、「絵本って楽しいな」と思える時間にすることが何より大切です。

読み聞かせをもっと楽しむ声かけ

絵本を読むときは、最初から最後までただ読み進めるだけでも十分楽しめます。

そこに少しだけ会話を加えると、子どもの興味がさらに広がることがあります。

たとえば、

「何が見える?」
「どっちが大きいかな?」
「次は何が出てくると思う?」
「一番好きなのはどのページ?」

など、答えやすい質問から始めてみましょう。

ただし、質問をたくさんしすぎると、子どもが物語に集中しにくくなることもあります。

子どもがじっと聞いているときはそのまま読み進め、何かを指さしたり話し始めたりしたときに会話を楽しむなど、子どもの反応に合わせるのがおすすめです。

絵本選びは「子どもが好き」が一番

知育に良さそうな絵本を選びたくなることもありますが、まずは子どもが興味を持つことを大切にしましょう。

動物が好きなら動物の絵本、乗り物が好きなら電車や車の絵本、食べ物が好きなら料理や果物が登場する絵本など、子どもの「好き」から選ぶことで、自然と本に親しみやすくなります。

季節に合わせて、どんぐりや落ち葉、秋の食べ物などが登場する絵本を選ぶのもおすすめです。

実際にお散歩で見たものが絵本に登場すると、

「これ、公園で見たね!」

と、実体験と物語がつながります。

絵本で知ったことを実際に探してみたり、実際に見たものを絵本で確認したりすることで、子どもの興味はさらに深まっていきます。

秋の夜長に親子で絵本を楽しもう

絵本の読み聞かせは、子どもに何かを覚えさせるためだけの時間ではありません。

言葉に触れ、物語を想像し、登場人物の気持ちを考え、大好きな人と一緒に楽しい時間を過ごす。

こうした一つひとつの経験が、子どもの豊かな学びにつながっていきます。

大切なのは、上手に読もうとすることではなく、親子で一緒に絵本の世界を楽しむことです。

「これ、面白いね」
「次はどうなるかな?」
「また読もうね」

そんな何気ないやり取りも、子どもにとって大切な経験になります。

読書の秋をきっかけに、ぜひお気に入りの一冊を親子で見つけてみてください。

毎日の読み聞かせの時間が、子どもの「知りたい」「考えたい」「もっと聞きたい」という気持ちを育てる、楽しい育脳時間になるでしょう。