ふれあうことの大切さ
子どもたちにとって身近な人とのふれあいは必要不可欠なものです。
特に乳幼児期においては、両親やまわりの大人に優しく温かく接してもらうことで、人格形成において
基礎となる「安全基地」を確立します。信頼できる人とふれあうことでホルモンの分泌を高め、
心身ともに安心できる場所(人)ができるのです。
理屈抜きに、ただ優しく笑顔で抱きしめる…これはとても大切なことです。
「安全基地」ができると
乳幼児期の子どもは両親や身近な人とのふれあいによって、「安全基地」を確立します。
この「安全基地」ができると新しいものを吸収しようと、初めて一歩外の世界へ踏み出していきます。
いわば、初めての社会勉強ですね。それは、目の前のおもちゃだったり、四季折々の自然だったり、
公園で出会ったお友だちだったりと、あらゆるものが五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)を
刺激し、脳の発達を促します。
子どものもつ興味や関心をあたたかく見守ることも大切です。それが「安全基地」の意味合いをより
強固なものにすることでしょう。身のまわりの人以外に興味を持ち、関わりをもつことの繰り返しは
情操教育の上でも、大きな意味合いを持つことになります。
「ふれあい遊び」
保育園での生活は、人と関わりふれあうことのできる絶好の環境です。
基本的生活習慣を身につけるための、五感からの穏やかな刺激もさることながら、人とのふれあいに
よって得た刺激は想像以上に脳の発達に影響を及ぼします。
音楽に合わせて手をつなぎながらみんなで輪になったり、肩に手をおいて列車のようにつながったりして遊ぶと、
子どもたちの興奮度が増し大はしゃぎします。
ふれあうことで、笑顔も笑い声も2倍、3倍になりより良い脳への刺激も大きくなるのです。
子どもの脳と運動は切り離すことはできません。
体を動かすことによって脳は刺激され、働きの良い脳に成長していきます。
なかでも身近な人とふれあう遊びは自律神経の働きを整え、より良い脳の発達に影響を及ぼします。
まず、大人も子どもも心から楽しむこと。これは大前提です。
ふれあうこと相手のぬくもりを感じ、笑い声や笑顔につつまれることでしあわせホルモンはどんどん
分泌されます。そんな好条件の中での遊びは、脳にとって良い効果をたくさん生み出し、人間形成に
素晴らしい結果をもたらすことに繋がります。
人の温もりを感じ、一緒に楽しい時間を過ごすことは乳幼児期の著しい成長段階みおいて、とても
有効で大切なことなのです。