自分で食べる事の大切さ?
「うちの子、コップで飲めないのですが…」「手づかみで、グチャグチャにしてしまうのですが…」などと、お話を伺う事があります。
自分で食べられる様になるために、どのような事を大切にしていけばよいのでしょうか。
今回は食材の形状などに視点を向けてみたいと思います。
『スティック野菜を用意してみる』
物を握る事が出来る様になる時期には、1センチ角ぐらいで長さ10センチ程の茹でたスティック野菜を数本、お皿に置いてお子様の前に置いてみてはいかがでしょうか。
にんじんやだいこんなどスティック状にする事で、握りやすくなります。
初めは感触を嫌がったり、どうしていいか分からずお皿ごと投げてしまうお子様もいらっしゃるかもしれませんが、少し手を添えて【掴んで口に入れる】という事を伝えると、食べ方が分かり、次第に自分で掴んで食べる動作ができるようになります。
また、手が汚れて嫌なお子様にはスプーンに食材を乗せることで、自分で口に運ぶような姿も見られるかもしれません。
スプーンに乗せておくのは、じゃがいもなどのスプーンを持ち上げても簡単に落ちないような粘り気のある食材にすると、子どもの意欲を損なわず良いかと思います。
スティック野菜という少し大きな形状にすることで【自分の1口サイズを知る】ことができます。
常に小さくて口に入るものばかりだと、自分で噛み切ることをしないので、自分の1口のサイズが分からなくなり、目の前にあるものをどんどん口に入れてしまうようになります。
初めはなかなか上手く口にできないかもしれませんが、繰り返しの中で感覚をつかんでいかれますので、様子を見守られてみてはいかがでしょうか。
ただし、沢山詰め込んでしまう事も予想されますので、しっかりと保護者の方が側で見守ってあげてくださいね。
また、落としても良いように実際に離乳食の食べてもらいたい量とは別に、食べる練習用として少し用意するのが良いかもしれません。
『1.5センチ角ぐらいの食材を用意してみる』
自分で握って食べられる様になったら、次はすこし小さくしてみましょう。
「あれ?小さいものは1口サイズが分からないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
自分で適度な大きさに噛み切って食べる事を知れたら、小さくしてもかまいません。
離乳食が始まり、少しずつ自分で食べられる様になり、そのうち身体機能も発達してきます。
初めは手のひらで掴んでいたのが、次は指先で摘まめるようになるのです。
色々なものが摘まめるようになり、黙々と集中して食べる姿が成長を感じさせてくれます。
自分で食べることの楽しさを沢山経験してほしいですね。
『まとめ』
【食べる】事は一生続き、生きていくうえで、とても大切な事です。
自分で食べられる喜びを感じられるように、子どもたちが自分で食べられる様な工夫ができるといいですよね。
食材の大きさを工夫したり、周りにこぼれても良いように新聞紙やシートを敷くなど、環境を工夫したり、各ご家庭で色々な工夫をされているかと思いますが、よろしければ少し参考にされてみてくださいね(*^^*)
自分で食べることで、満腹感も得られるかと思いますよ☆彡