育脳は早期幼児教育ではありません
ここ20~30年、早期幼児教育に躍起になっていた日本社会。乳幼児期における子どもの教育は大切ですが、近年は「育脳」という考え方が広まってきています。育脳は日常生活の中で子どもと触れ合いながらできるものです。
詰込み型幼児教育から育脳へ
我が家に舞い降りてきてくれた赤ちゃん。ご両親や祖父母に見守られながら、すくすく元気に育ってほしいと願うばかりですね。
一昔前から「幼児教育」という言葉が使われ始めました。幼児教育が重要であることは言うまでもありませんが、従来型の幼児教育と最新の幼児教育は内容も意味合いもかなり変わってきています。言い方も「育脳」と変わってきました。
従来の幼児教育はいわば「お勉強・詰め込み型」。受験戦争という言葉が生まれた頃、子どもには早く受験に対応させたいという考えが広まり、その結果、ただのお受験対策に近い内容になってしまいました。
日常生活の中で育脳
その「成果を求める早期教育」の弊害が叫ばれ、現代の育脳を取り巻く考え方や環境はかなり変化してきています。最新の育脳は「お勉強・詰込み・お受験対策」からは脱却。
日々の生活や遊びの中でこどもと触れ合い声掛けしながら育脳しよう、という考え方に変わってきました。
赤ちゃんの心を育てよう
乳幼児の脳を育てることは、心を育てることにつながります。乳幼児期の赤ちゃんに一番大切なことは保護者との信頼関係や受け取る愛情。自分は大切にされているという無意識の中で育つ自己肯定感です。両親の笑顔はどんな育脳よりも勝るものなのです。赤ちゃんに土台となる人間力がなければいくら育脳しても効果はありません。
乳幼児期はあっという間
子どもが乳幼児でいられる時期は限られています。これは両親が乳幼児の育脳に関われる時間も限られているということ。
大きくなってから「あの時ああすればよかったかな・・・」と後悔しないように、毎日の生活に「育脳」を取り入れていきましょう。