子どもと絵本
子どもと絵本
0歳から絵本なんて早いと思っていませんか?ここでは、より絵本に興味を持っていただくために、お子様への読み聞かせを始める時期や、絵本を選ぶ時、参考にするとよいこと、また効果的な読み聞かせ方を含めてお伝えします。
0歳児の赤ちゃんには、絵本にかかれた絵も文字も初めは分かりません。また視力も完全ではありません。ですが、絵本を読んでくれるママやパパの声はしっかり聴き分けています。そして声のトーンや顔の表情の変化も感じ取っているのです。
胎教では、赤ちゃんがお腹の中にいる時に、読み聞かせをすると、赤ちゃんがママの声を聴いて、安心するとも言われています。
小さな赤ちゃんへの絵本の読み聞かせは、文字を教えたり、ストーリーを楽しませるというより、「ママやパパとのコミュニケーションによる精神的安定と親子の絆を深めること」にとても役立っているのです。
絵本の選び方と読むコツ
現在書店には様々な種類の絵本が並んでいますが、いったいどれを選べばよいのか、どのように読めばよいのかと悩まれることも多いでしょう。そこで以下のポイントやコツを参考にしてみてください。
選び方のポイント
1、輪郭がはっきりし、鮮やかな色が使われている
2、身近な「モノ」が描かれている(食べ物・動物・乗り物など)
3、簡単な単語が、リズミカルに繰り返し出てくる(音の響きやリズムを楽しめる絵本)
4、できるだけシンプルで分かりやすいストーリーのもの
5、繰り返しのストーリで構成されているもの
読むコツ
1、お子様の様子や表情を見ながら、話しかけるように読みお子様が声に出して反応したり指差しした時には、それにこたえながら読むと良いでしょう。
2、なるべくハッキリとした発音で読み対比する絵を指差ししながら読んであげると良いでしょう。
3、お子様のペースに合わせて読み聞かせしましょう。読み聞かせしている時に次々とページをめくろうとする場合もあります。この時は、お子様のペースに合わせてあげましょう。
4、絵本を読んでいる時に他の玩具に興味を示してしまったときには、一旦絵本を閉じ終わりにしたほうが良いでしょう。
5、読み終わったら裏表紙まで見せて!絵本は表紙から裏表紙まで、物語が続いていることも多くあります。文章のないページでも 子どもたちは自由にその世界観を楽しみ、想像を膨らませることができます。しっかりと表紙から裏表紙まで見せてあげるようにし ましょう。
■生まれて・・・・お母さんは、お子さんが”胎内”にいる時から、優しい言葉をかけてこられたことと思います。そして生まれてきた赤ちゃんには、母乳をあげるように、母乳語(赤ちゃん言葉)で優しく、そして、多くの言葉で、くり返し語りかけることが大切です。そのくり返しを通して、自然に言葉を覚えるのです。
■6~7ヶ月のお子さんは・・・・膝の上に座らせて絵本を読んであげてください。読み聞かせをした時に、子どもが嫌がったら直ぐに止めましょう。そして機嫌の良い時を見計らって、読み聞かせをしてください。
■2~3歳の子どもは・・・・膝の上に座らせて、子どもの顔と絵本の両方を見ながら読むのがよいでしょう。
そして日中は忙しくて時間がとれない場合は、お子様が寝る時、お母さんが添い寝をしながら、寝物語として聞かせてあげてください。きっと良い眠りにつけることでしょう。
年齢別おすすめ絵本?
0・1歳児
音の響きやリズムを楽しむ絵本です。
『ころころころ』・・・いろだまころころころがってどこへいくの?
『じゃあじゃあびりびり』・・・水の音、紙をやぶく音生活の中で耳にするいろんな音。
親子で楽しめる絵本
『きんぎょがにげた』・・・金魚がにげた!どこににげたのかな?
『くだもの』・・・みずみずしく描かれたくだもの!『さぁどうぞ』と思わず口をあけてしまいそう。
2歳児
子どもの日常生活に寄り添った絵本
『どうすればいいのかな?』…シャツははくもの?パンツはかぶるもの?
『いやだいやだ』・・・いやいや期の子どもといっしょに読みたいユーモラスな絵本です。
繰り返しが楽しい絵本
『もりのおふろ』・・・森の奥のお風呂に、次々と動物たちがあらわれみんなでごしごししゅっしゅっ!
『おおきなかぶ』・・・うんとこしょ。どっこいしょ!まだまだかぶはぬけません。さてかぶはぬけるのでしょうか。
絵本があることで、きっとお子様との生活もより楽しくなることでしょう。
子どもたちは何もなくとも遊びを生み出す能力を持っています。でも、見たこと・聞いたことからヒントを得て、遊びが生まれることもたくさんあります。絵本とはそんな遊びを生み出す力があるのでしょう。しかし、一番は素敵なことは、読んでくれる人とのつながりの深さかもしれませんね。
これからもお子様と素敵な絵本との出会いができますように。